酒とITの日々

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無人レジ 清算瞬時に

5月5日(火)日経新聞・朝刊の一面に出ていたのが、ファースチリテイリング無人レジ導入の記事。全商品にICタグをつけて、無人レジを導入。ICタグですので全商品を一瞬で読み取り清算することができます。東京都や神奈川県の「ジーユー」4店で既に試験運用が始まり、今年の夏ぐらいから「ジーユー」全店へ順次導入されます。その後、ユニクロのお店に導入予定です。店員が一つ一つ商品を取り出してPOSを通さなくてもよいので、その分の時間短縮ができます。

記事には書かれていないのですが
(1)値札についているICタグをはずす手間
お客さんが買ってから値札をはずしてもよいのですが、それまでの間、読み取り装置があれば、街を歩いている人が、いくらの商品を買ったかが分かりプライバシーの問題があります。そこで店頭で店員がICタグをはずす作業が出てきますが、この時間をどう考えるかですね。また回収したICタグの再利用の仕組みをどう作るかという課題もあります。

(2)商品数が少ない客をどうするか
ユニクロで1~2点しか買わないお客さんですと、手間は変わりません。無人レズを通す分だけ時間が伸びる可能性があります。ただ従来のPOSレジを残すと、データ統合の問題が出てきますので、人のオペレーションで対応すべきでしょう。

(2)消費者の行動分析をしていることの明示
記事にはICタグを来店客が手にとっても、結局は買わなかった商品の分析を行いマーケティングにいかすとありますが、ICタグの動きを追うことで可能ます。ただ商品が置いてある棚にICタグの読み取り装置を設置する必要があり、そういったマーケティング情報を収集していることの告知をどうするかという問題がでてきます。

→ 生活を変える電子タグの普及がまもなく