酒とITの日々

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10年後に消える職業

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電王線でプロ棋士が2勝

プロ棋士とコンピュータ将棋ソフトがぶつかる電王戦が行われています。五番勝負の団体戦で現在のところ第1局、第2局ともプロ棋士の勝ちで2勝のリード。高知城で行われた第2局では、コンピュータの反則負けとなりました。

将棋では敵陣3段以内に進むと「成る」ことができ、例えば歩なら「と金」に成ります。駒が成るか成らないかは選ぶことができますが、電王線の第2局で、永瀬六段は王手で角を使い、不成にしました。ソフトには、この「成らず」がプロクラムされておらず、別の手を指してしまい、王手を放置したため反則負けになってしまいました。

五番勝負は2013年から行われていますが、コンピュータ側が3勝1敗1分けとし、人間が団体戦で敗れました。2014年はコンピュータ側が4勝1敗で勝利。雪辱に燃えている2015年は順当に人間側が勝っています。

1997年にチェスの王者をコンピュータが破る

ディープ・ブルーというチェス専用のスーパーコンピュータがあります。作ったのはIBM。1997年にチェスの世界チャンピオン・カスパロフに挑み勝利しました。ディープ・ブルーの前にディープ・ソートというコンピュータがあり、カスパロフに挑みましたが敗退。リベンジするために開発されたのがディープ・ブルーです。

 

1996年2月に行われた試合ではカスパロフが3勝1敗2引き分けで勝利。1997年5月の試合では6戦中2勝1敗3引き分けでディープ・ブルーが勝利。世界で最初に人間のチェス世界チャンピオンを破ったコンピュータとしてその名を歴史に刻むこととなります。

10年先に消える職業

人工知能はますます進化し、IBM人工知能「ワトソン」がいよいよ三井住友銀行と「みずほ銀行」に導入されます。当面、コールセンター業務の補助として導入されますが。遠からず問い合わせする相手がコンピュータという時代がくるでしょう。

あと10年で消える職業として、銀行の融資担当者、スポーツの審判、不動産ブローカー、ホテルの受付係などがあがっていますが、全自動運転車などの報道を見ていると、教習所もなくなるでしょうし、自動車保険なんて根本から変わっていくでしょう。

ちょうど大学生の就職シーズンになっていますが、将来的にコンピュータに置き換わらない職業を選ばないといけませんね。難しいので、それこそ人工知能に問い合わせないと(笑)