酒とITの日々

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3Dプリンタとデジタルファブリケーション 講座修了

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mooc(ムーク:無料オンライン大学講座)が全世界で話題になっています。2012年に始まった「コーセラ」(スタンフォード大学)、「エデックス」(ハーバード大学マサチューセッツ工科大学)が有名で、受講生は全世界でのべ1000万人になっています。基本は英語なので日本人には若干、ハードルが高く、そこで2014年4月から始まったのがgacco(日本語版mooc)。

講座がスタートした頃に、「日本中世の自由と平等」(東京大学・本郷 和人教授)と「インターネット」(慶應義塾大学・村井 純教授)を受講した後、バタバタしていたため講座の申込をしていませんでした。久しぶりに「3Dプリンタとデジタルファブリケーション」(慶應義塾大学・田中 浩也准教授)」を受講。技術的な話が多いのかなと思っていたら、技術的な話よりも、デジタルファブリケーションに関わっている人たちはどんなことをしているのか等の話が多く、とっても面白いないようになっています。

けっこう、面白い実験も行われていて、その一つがフード3Dプリンター。材料に食べられるものを使い、例えば米粉を使った食器。小さな子供が間違えて口にいれてもOKです。東京工業大学では白あんを使った和菓子フードプリンターを開発しているそうです。そのうち、すごい芸術的な造形の食品が登場するかもしれませんね。

また人間が他の動物と違うのは「モノを作る動物(ホモ・ファーベル)」であると言われ、映画「2001年宇宙の旅」の冒頭でも道具を手にする印象的なシーンが出てきますが、デジタルファブリケーションによって一人一人がモノを作るメーカーとなり、人間にとっての原点回帰になっています。ただし製造物責任法などの、普通の人がメーカーになることでの社会規範の整備などが必要になってくることが、よく分かる講座でした。

でもオンライン講座なので飲みながら受講できるのが一番ですね。

→ 無料オンライン大学講座「Gacco」